ヴィジブルな花をインテリアの主役に
花を大胆に飾る2つのアイデア
リュクスなインテリアを実現させるのに、花という存在は必要不可欠。つい無難に
おさまりがちなフラワーコーディネートをもっとヴィジブルに楽しむには?
そこで、「DILIGENCE PARLOUR」のオーナーを務める人気フローリストの越智康貴さんにインタビュー。リュクスで装飾性の高い花の生け方を初級編、
上級編と異なる2パターンの動画にて紹介してもらった。
「白やグリーン、アンティークカラーなどのありふれた組み合わせに飽きたら、ぜひ色彩豊かな花を取り入れてみてください。目にも楽しい鮮やかな花は、視覚的パワーを与えてくれます。花は役割を与えることでとても大切な存在になりますが、日常においてはあくまで嗜好品。よって楽しみ方も人それぞれ、もっと気軽な存在であって良いと思うんです。まずは一本から始めてみましょう。ファッションのような感覚でもっと自由に花のある生活を楽しむことができれば、心がより豊かになるはずです(越智さん)」
「一種類の花を飾ることで、その花に対する解像度が上がります。花の持つ個性がぐっと引き立つんです。今回は、アルストロメリアというユリ科の花をセレクト。茎の部分も目で楽しめるように花器はガラス製のものをコーディネートしました。生け方は花の長さを揃えパスタを茹でるときのような感覚でツイスト状に重ねていくだけ。仕上げに上の部分をきれいに整えれば完成です。花器と花のバランスは1:1.5〜2のバランスにおさめると失敗しません。とてもシンプルなアレンジですが、仕上がりはモダンでエレガント。誰でも簡単にできるので、初心者にもおすすめしたいアレンジです(越智さん)」
「こちらは、アート的感覚で楽しむ上級ミックススタイル。異なる季節の花を一緒に描いた春秋柄からインスパイアされたアレンジです。今回は桜、バラ、紫陽花、ダリア、オンシジュームを使いました。枝ものもあれば細かい花もある、色合いも複雑。この混雑した感じが重要なポイントです。花器もデザイン性のあるものを選ぶと、よりアレンジのミックス感が高まって良いでしょう。生けるときは最初にアウトラインをとるのがコツです。一番長い花で外枠だけ決めたら、あとは内側を埋めていくような感覚で残りの花を生けていきます。内側は整っていなくてもそれが逆に味になったりするのでOK(越智さん)」
DILIGENCE PARLOUR
東京都渋谷区神宮前 4-12-10 表参道ヒルズB1F
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営業時間/月~土11:00~21:00(祝日の日曜、連休最終日も同様)
日11:00~20:00
Photo : Show Matsumura
Text : Asa Takeuchi
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